選択とマスクとは、髪の毛などの細かい切り抜き作業を行うために使用するツールです。
画像を切り抜くためには、最初に切り抜きたい部分を選択する必要がありますが、
特に髪の毛などの「複雑なもの」を選択する場合は、オプションバーの ボタンをクリックしたとき等に出てくる「選択とマスク」ワークスペースで行います。

そして「選択とマスク」画面の左のツールバーには、以下のようなツールが用意されています。
「クイック選択ツール」や「オブジェクト選択ツール」は、最初から使用できるツールですが、「境界線調整ブラシツール」は、このワークスペースでのみ使用することができます。
これらのツールを使用して、選択範囲を作成します。
概ね上記の図のような流れで作業を進めることが多いですが、被写体と背景がハッキリ分かれているような簡単な切り抜きをする場合は、省略できる作業もあります。
この記事では
「選択とマスク」ツールの色々な機能を紹介しながら、実例をもとに動画とイラストを交えて説明します。

「選択とマスク」ワークスペースを呼び出す
「選択とマスク」ワークスペースを呼び出します。
呼び出す方法は数種類ありますのでお好きな方法で呼び出して下さい。
- オプションバーの
をクリック
- メニュー → 「選択範囲」 → 「選択とマスク」を選択
option + ⌘ + R
Alt + Ctrl + R
今回はオプションバーの をクリックして開きます。





被写体をざっくり選択する
「クイック選択ツール」を使用して被写体をざっくりと選択します。
「クイック選択ツール」で被写体を選択
ツールバーから、クイック選択ツールを選んで被写体をなぞるように選択します。
ブラシサイズを調整する場合は、上部のオプションバーの「サイズ:」で調整します。
今回はブラシサイズを少し大きめに調整してみました。
今回は選択範囲に追加(デフォルト)でブラシサイズは40pxで作業をします。



「表示モード」を切り替える
選択範囲が確認しづらい場合は画面右側の属性パネルで「表示モード」の切り替えを行います。
「表示モード」の切り替えは「表示」をクリックして行います。各パネルの見え方は以下の通りです。
「表示モード」を選択した後、必要に応じて不透明度の調整も可能です。

被写体をしっかり選択する
「属性パネル」の操作と「境界線選択ツール」を使って被写体をしっかりと選択します。
「エッジの検出」を行う
ざっくりと被写体を選択できたら、今度は「エッジの検出」を行います。
「エッジの検出」とは、先ほど選択した範囲を中心として、photoshopが自動で境界線を検出してくれる機能です。

今回は、確認しやすいよう「表示モード」の「境界線を表示」にチェックを入れて作業をします。
次に「スマート半径」にもチェックを入れます。
「スマート半径」にチェックを入れることで、選択範囲が複雑な場合でも、形に合わせて選択範囲を自動で検出してくれます。

「グローバル調整」で選択範囲を調整する
次に「属性パネル」内にある「グローバル調整」で選択範囲を調整します。
「グローバル調整」とは、選択範囲の境界線を滑らかにしたり、ぼかしたりといった細かい調整を行う機能です。

「グローバル調整」の機能は以下の通りです。
※機能の違いが分かりやすいように「表示モード」を白黒にしています。
「境界線調整ブラシツール」で手動で選択
「属性パネル」で選択範囲の数値が設定できたら「境界線調整ブラシツール」を使って手動で選択範囲を指定します。
残りの、猫の「ひげ」の部分が選択できいないので「境界線調整ブラシツール」を使って選択します。

選択範囲を微調整する
「境界線調整ブラシツール」を使って被写体を手動で選択した際に、一部選択範囲から除外してしまう場合があります。
このままだと除外された部分が背景と共に透けて表示されてしまいます。「ブラシツール」を使用して塗りつぶしてしまいましょう。

出力先を選択する
最後に「出力設定」で出力先を選択します。必要に応じて「不要なカラーの除去」をし、出力先を選んで「OK」ボタンを押せば、無事に画像を切り抜くことができます。

今回は、不要なカラーは除去せず選択範囲を「新規レイヤー」に出力してみます。
以上で、「選択とマスク」の作業は終了です。
他の選択範囲の作成方法も知りたい方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。
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【photoshop】画像の切り抜きに必須!色々な選択範囲の作成方法を解説!
「選択範囲の作成」は、写真の一部を加工する時や色の補正等を行うときに、必ずと言っていいほど行う重要な作業です。 そしてその「選択範囲の作成」は、以下のようなステップで行います。 まずは被 ...
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回はなるべく多くの機能を紹介しならが説明しましたが、画像によっては省略できる手順もあるので、自分なりの手順を見つけてみてください。
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